技術情報
ブレーキに関する知識
誰にでもわかるブレーキフルード講座
沸点が低いとなぜ駄目なの?
山道やサーキットでスポーツ走行をするとブレーキパッドの温度は300℃以上になります。この熱がキャリパーを通してブレーキフルードに伝わり、フルードの温度が200℃以上になることもしばしばあります。沸点が200℃以下になっているブレーキフルードでこのようなスポーツ走行を繰り返すとフルードが沸騰してしまい液体が気化して沢山の気泡が油圧ラインの中に現れてきます。こうなるとブレーキペダルをいくら強く踏んでも気泡を圧縮するだけでブレーキが全く作動せず、非常に危険な状態になってしまいます。この状態のことを【ベーパーロック現象】と呼びます。