サポート
使用上の注意
安全確保に関する重要な警告・注意事項
ブレーキパッド及びブレーキローターについて
警告
- ブレーキパッド・ローターは重要保安部品です。交換・取付作業は必ず陸運局認定の整備工場で行って下さい。交換に伴う不具合により発生した事故等につきまして、弊社は一切の責任を負いかねますので御了承下さい。
- ブレーキパッド・ローターの交換は自動車メーカーが発行しているサービスマニュアルに従って行って下さい。また取付前に車への適合をご確認下さい。
- 当製品は各車種毎の専用設計をしております。適応車種以外への取付、取付位置の変更、製品の改造・加工は保安基準に適合しなくなりますので絶対にお止め下さい。もし改造や加工した製品でトラブルが発生しましても弊社では一切の責任を負いかねます。
- 走行直後の交換作業はブレーキパッドやローターが非常に高温になっており大変危険です。交換作業は必ず十分に冷えてから行って下さい。
- ブレーキパッドの摩擦材には金属繊維が含まれており、この繊維が手に刺さる恐れがありますので取扱の際は手袋等をご使用下さい。
- ブレーキパッド・ローターの交換の際は製品の性能を十分に発揮させる為、ブレーキキャリパーのオーバーホール、及びブレーキフルードの交換をお勧め致します。また合わせてブレーキラインの点検も行って下さい。
- ブレーキパッド・ローターの交換は左右輪同時に行って下さい。片輪のみの交換はブレーキの片効きの原因となり大変危険です。
- ブレーキパッド交換の際はディスクローターに異常摩耗、段減り、クラック、振れ等がないかを十分に点検して下さい。
- 適正温度を超える範囲でのご使用は大変危険ですのでお止め下さい。またディスクローターの急激な加熱・冷却は製品の割れ・歪み・ジャダーなどを引き起こす原因となりますのでお止め下さい。
- 交換直後はパッドとローターに馴染み(当たり)が出ていない為、一般的に制動力が若干低下します。馴染み(当たり)が出るまでは安全運転を心がけ、無理なブレーキングはお控え下さい。
- ブレーキパッドにはウェアセンサー(残量警告装置)が装着されておりません(一部品番除く)。定期的にブレーキパッドの残量やその他異常がないか点検して下さい。
- 定期的にブレーキローターの摩耗・亀裂等の異常がないか点検して下さい。万が一異常が発見された場合は危険ですのでご使用を中止し販売店又は弊社までご連絡下さい。
- 摩耗限度を超えたブレーキパッド・ローターの使用は非常に危険ですので、使用しないで下さい。本来の制動力を発揮できないばかりか事故等を招き大変危険です。
- 走行中に異常が発生した場合は直ちに車を停車し、異常箇所の点検を行って下さい。
- 当製品は原則的に純正品と同寸法になっておりますが、製造ロット等により若干の違いが生じる場合がございます。
取付の際、ご質問、不安な点等がございましたら販売店又は弊社までお問い合わせ下さい。
注意
- ブレーキローターには出荷段階で防錆油が塗布してありますので、取付前にブレーキクリーナー等にて脱脂を行って下さい。
- 取付作業後にはブレーキキャリパー、ブレーキライン、ブレーキローター等の取付状態を再度点検し、緩みやガタが無い事をご確認下さい。
- ブレーキローター取付後にはマイクロメーター等を用いランナウト(振れ)を測定し、自動車メーカーが定める基準値内であることをご確認下さい。
- 製品装着後、走行前にブレーキペダルを数回踏み、キャリパーピストンを正常な位置まで押し出し、タッチがしっかり硬くなることをご確認下さい。またキャリパーピストンを押し戻す際、マスターシリンダーリザーバータンクの中のブレーキフルードが溢れ出す場合がございますので十分にご注意下さい。
- 交換の際、ブレーキパッド・ローターの表面にオイル、グリス、ほこり等の汚物が付かないよう注意して下さい。
- ブレーキローター交換後、意図的にブレーキ温度を上げるような走行はお止め下さい。かえってローターに歪み等の不具合を引き起こす場合がございます。
- ブレーキパッドは制動性能を重視しておりますので一般的なノーマルパッドより耐久性・ノイズ・粉塵等の点において劣る場合がございます。
- 保管の際は直射日光や湿気を避け冷暗所にて保管下さい。また投げたり落としたりしないで下さい。
- 品質には万全を期しておりますが、取付前に商品に異常がないかご確認下さい。
ブレーキフルードについて
警告
- ご使用の際は各自動車メーカーのサービスマニュアルに従ってお取扱い下さい。
- 【飲用不可】毒性ですので絶対に飲まないで下さい。誤って飲んだ場合は直ちに嘔吐させ医師の診察を受けて下さい。
- 誤って目に入った場合はすぐに清水で十分洗浄し、医師の診察を受けて下さい。
- 皮膚、顔等に付いた場合は石鹸で十分に洗浄し、異常があれば医師の診察を受けて下さい。
- ブレーキフルードは車輌の塗装面・樹脂部品等に付着すると損傷または劣化させるので作業は十分注意し、万一付着した場合は速やかに水で洗い流して下さい。
- 鉱油系及びシリコン系ブレーキフルードと混合して使用するとブレーキが作動しなくなるので絶対に混合しないで下さい。
- 引火性があるので火気には近づけないで下さい。
- 取扱時には水、油及びゴミ等が混入しないようご注意下さい。
- 保管の際は、子供の手が届かない所においてください。
- 吸湿防止の為、使用後はボトルキャップを硬く閉め、清潔な状態で保存下さい。
- この容器に他のブレーキフルードを入れたり、このブレーキフルードを他の容器に詰め替えたりしないで下さい。
- 安全の為、年に一度はブレーキフルードを交換して下さい。
その他注意事項
スリットディスクローターの取付方向について
- 6本スリットディスクローターは逆回転、12本スリットディスクローターは正回転を採用しております。 (但し、2ピースのFSローターは、スリット本数にかかわらず逆回転となりますのでご注意下さい。また、1ピースローターでもベンチレーションに左右がある場合、回転方向に指定があり、弊社指定方向と逆向けの取付は冷却効果が悪くなるのでお止め下さい。) 下図を参考に取付の際はお間違いのないようご注意下さい。
- スリットディスクローター、ヒーティッドスリットディスクローターは制動力を重視しておりますのでブレーキパッドの摩耗が早くなる場合がございます。予めご了承下さい。特に12本スリットディスクローターを逆回転で装着されますとブレーキパッドの摩耗が異常に早くなる場合がございますのでご注意下さい。
カラードローターの取扱上のご注意について
- ブレーキクリーナー、パーツクリーナーを塗装部分にかけないようにお願いします。塗装が変色・剥離する恐れがございます。クリーナー類はローターの摺動面(パッドが当たる面)のみに使用し、塗装部分にかからないようにお願いします。
- 洗車時にお使いになられるホイールクリーナーにおきましては、その成分により塗装が変色したり剥離したりする場合がございます。ホイールクリーナーをご使用になられる場合はローターにかからないように注意して下さい。
- ベル部分でホイールと接触する箇所の塗装はホイールの取付作業及び走行により剥がれたり傷が付いたりする場合がございますが、この場合はクレームの対象となりませんので予めご了承下さい。
FCR(FP/FS)ローター、HD&HSローターの取扱について
- FCR(FP/FS)ローター、ヒーティッドディスクローター(HD)、ヒーティッドスリットディスクローター(HS) それぞれに熱処理は施されておりますが、必ず慣らし走行は行って下さい。ブレーキングによる急激なディスクの加熱・冷却はクラック、ひずみ、ジャダーの原因となります。ローターのアタリ付け(慣らし)については、こちらをご覧下さい。
- ディスク表面に焼き色のムラがある場合がございますが、熱処理効果の性能や品質には全く問題ございませんのでご安心下さい。
ローターの防錆処理について
弊社ディスクローターには全面又はベル部分にシルバーもしくはブラック色にて防錆処理が施されております(一部除く)
(A)ベル部分のみ防錆処理の場合
- 摺動面に付着している油脂類はブレーキクリーナー等で拭い取ってから車輌に取付けて下さい。
- 塗装前の脱脂処理及び塗装後の焼付乾燥により非塗装面が茶褐色に変色しておりますが異常ではございません
- ブレーキクリーナー・パーツクリーナー・ホイールクリーナー等が塗装面にかかりますと塗装が変色したり剥離する場合がございます。もし変色したり剥離したとしてもクレーム対象とはなりませんので予めご了承下さい。
- ベル部分でホイールと接触する箇所の塗装は、ホイールの取付作業及び走行により剥がれたり傷が付いたりする場合がございますがクレーム対象とはなりませんので予めご了承下さい。
(B)全面防錆処理の場合
- ブレーキパッドが接触する部分のシルバー色はブレーキ動作により自動的に剥がれ落ちます。
- ベル部分でホイールと接触する箇所のメッキ皮膜は、ホイールの取付作業及び走行により剥がれたり傷が付いたりする場合がございます。いずれの場合も商品不良ではなく、クレーム対象とはなりませんので予めご了承下さい。
- このコーティングが原因で、装着直後の数回のブレーキング時に「ゴー」や「キー」という音鳴きが発生することがございますが、異常ではございません。およそ100~500kmの走行で余分なコーティングが取れ音鳴きもなくなりますのでご安心下さい。但し、しばらくご使用になられましても音鳴きがなくならない場合は何らかの異常が考えられますので、弊社もしくは販売店にご相談下さい。
(A)(B)いずれの場合も、この防錆処理は錆の発生を抑制する為のもので、完全に防止するものではございません。
温度、天候、保管場所等の環境によって効果が薄らぐこともございますので予めご了承下さい。