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技術情報

ブレーキに関する知識

ブレーキ鳴きについて

ブレーキ鳴きトラブルチェックガイド

不具合
発生時期
音の
種類
予想される原因 対処方法
パッド交換直後 キー パッドとローターが馴染んでいない、あるいは鳴き対策が不十分 そのまま走行距離を重ねてみる
効果がなければパッドの面取り加工、鳴き止めシムの貼付、グリスの塗布(特にキャリパーのパッドリテーナ部分)
組付け不良 正しく取付がされているかどうかを確認
特に国産車の場合、純正の金属製シムが取付けられているかどうかを確認、取付ていなければ取付
ローター表面に直前に使用していたパッドの摩擦材が溶着、あるいは段減りしている(中古ローターの場合) ローター研磨あるいはローター交換
ゴー ローター表面に直前に使用していたパッドの摩擦材が溶着、あるいは段減りしている(中古ローターの場合) ローター研磨あるいはローター交換
パッド交換を
行なってから
暫く経った後
キー 鳴き対策部品の効果の減少、劣化 パッドグリスの再塗布、鳴き止めシムの交換、パッドの再面取りその他関連パーツの再交換
パッドの劣化及びローター表面に摩擦材が溶着 表面が軽く劣化している場合はペーパーがけで対応
使用限度を超えているものや片減りの場合は新品交換
ローター研磨あるいはローター交換
ローター表面に摩擦材が溶着、あるいは摩擦材表面の変質 パッドやローター表面のペーパーがけ及び研磨
ゴー スライドピンの固着 スライドピンの点検及び注油
パッド交換時期
に関係なく
キー キャリパーピストンのシールの劣化 ダストシール及びピストンシールの交換(特に走行距離70,000km、新車登録後5年経過の車は要注意)
ゴー ローター表面に摩擦材が溶着、あるいは摩擦材表面の変質 パッドやローター表面のペーパーがけ及び研磨
ゴトッ、
パタッ
パッドとトルクメンバーの隙間の拡大に伴い制動時にパッドが移動し、トルク受部に衝突する為(停止後のバック走行時に多い) リーディング側にパッドを押付けている鳴き防止用金具、スプリング等の交換

※こちらのトラブルチェックガイドはあくまでも街中及び高速道路、峠を一般的な速度で走行されているという想定のもとに作成したものです。
サーキットでの走行、あるいはそれに準じるような状況での走行(高速道路等でのハイスピードからのブレーキの繰り返し)の場合、
不具合発生時期を初めこちらのガイドに当てはまらないことがあることを予めご了承下さい。