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DIXCEL & 田中哲也
田中哲也…
DIXCELが彼とアドバイザリー契約を結んだのはただ彼が日本を代表するプロフェッショナルレーサーというだけではもちろんない。
彼ほど多種な車両(レーシングカーからスーパーカー、チューニングカーに至るまで)を限界の領域で冷静に分析が出来る人材がいるだろうか。その豊富な経験と実績はそれだけ世界中の”ハイパフォーマンスブレーキパッドを踏んで来た”という事に他ならない。
彼にステアリングを委ねられたマシン達はいかに獰猛であろうともまるでサーカスの調教師がいとも簡単にライオンを操るかのごとく従順な動きを見せる、それは職人が一瞬の洞察力で物を見分け手際よく作業しているかのようだ。
そこには無駄な動きは一切なく流れるようなドライビングでブレーキングしコーナーを抜ける。
それゆえ田中哲也は競争の激しいプロという世界で長きに渡り活躍し今もなおポールポジションを獲りそしてチームを優勝へと導くのだ。
それは日本にとどまらない。
世界戦略上テストとして外す事の出来ないコース,そうドイツ、ニュルブルックリング。
ここにも彼は常連ドライバーとしてステアリングを握っている。
この物を見分ける能力(分析能力)こそが一流のタイヤメーカーそして一流のカーメーカーが彼のアドバイスに耳を傾け商品開発をしている理由なのである。
GT-Rを開発当初から最も知る男達の中にも彼はテストドライバーとして存在する。
それはこれだけの能力と経験を持っているドライバーはそうはいないからなのだ。
それゆえDIXCELのブレーキ開発には彼の能力とアドバイスが絶対に必要だった。
アドバイザリー契約を結ぶとき彼は言った
“一流の物、テストを必ず行う事、そして納得出来る物を造らせてくれないとOKはしないと”、 田中哲也がOKを出さないとDIXCELは商品化出来ないというハードルを私達は自らに課した。
それはお互いの領域でのプロのプライドが切磋琢磨する為に行った誓いのようなものであった。
DIXCEL&田中哲也、そこに妥協は許されない。
田中哲也氏経歴
1965年12月16日、京都府で生まれる。
天理高校時代は硬式野球部のレギュラーとして活躍。立命館大学経済学部入学後、レーサーを目指し、1987年ジムカーナA2クラスに参戦、そして1990年にプロデビューを果たす。それ以降、フォミュラーカー、ツーリングカー問わず、国内外のレースの第一線で活躍する傍ら、鈴鹿サーキットレーシングスクール(SRS)、そしてNISMOの契約ドライバーとしてニッサン・レーシングスクールの講師を務める。また、国産車だけでなく、輸入車にも非常に精通し、様々な媒体誌で執筆活動を行っている。弊社とは2009年からアドバイザー契約を結び、主に新製品の開発ドライバーを務める。開発テストはサーキットだけに留まらず、現在、氏が所有するV36スカイラインにも弊社のMタイプが装着され、ストリートでのロングランテストが行なわれている。なお、プロドライバーとしての目線はもちろん、一般ドライバーとしての目線からも論理的に、かつ的確に製品評価が出来る数少ないプロドライバーである。
2014年は弊社チームから「GR 86/BRZ RACE」に参戦。
今、日本で最も熱いワンメイクレース参戦を通じて、開発品のテスト、製品へのフィードバックを繰り返し、切磋琢磨している。
《 主なレース戦績 》
- 2000年ー全日本GT選手権 GT500クラス参戦、スーパー耐久レース クラス1(シリーズチャンピオン)
- 2001年ー全日本GT選手権 GT500クラス(シリーズ5位)、スーパー耐久レース クラス1(シリーズチャンピオン)
- 2002年ー全日本GT選手権 GT500クラス参戦、スーパー耐久レース クラス1(シリーズ2位)
- 2003年ー全日本GT選手権 GT300クラス参戦、スーパー耐久レース クラス1(シリーズ2位)
- 2004年ー全日本GT選手権 GT300クラス(シリーズ3位)、スーパー耐久レース クラス1(シリーズチャンピオン)
- 2005年ーSUPER GT GT300クラス(シリーズ4位)、スーパー耐久レース ST1クラス(シリーズ2位)
- 2006年ーSUPER GT GT300クラス参戦、スーパー耐久レース ST1クラス(シリーズチャンピオン、全戦優勝)
- 2007年ーSUPER GT GT300クラス参戦、スーパー耐久レース ST1クラス(シリーズ4位)
- 2008年ーSUPER GT GT300クラス参戦、スーパー耐久レース ST1クラス参戦
- 2009年ーSUPER GT GT300クラス(シリーズ3位)、スーパー耐久レース ST1クラス(シリーズ2位)
- 2010年ーSUPER GT GT300クラス参戦。FUJI SPRINT CUP完全優勝
- 2011年ーSUPER GT GT300クラス(シリーズ2位)、スーパー耐久レース ST3クラス(シリーズ2位)
- 2012年ーSUPER GT GT300クラス(シリーズ7位)、スーパー耐久レース ST3クラス(シリーズ4位)
- 2013年ーSUPER GT GT300クラス(シリーズ20位)、スーパー耐久レース ST3クラス(シリーズ2位)
- 2014年ーGR 86/BRZレース(#328 DIXCEL大阪トヨタ86)、スーパー耐久レース ST3クラスに参戦
- 2015年-スーパー耐久レース ST3クラス(シリーズチャンピオン)
- 2016年-スーパー耐久レース ST3クラスに参戦